糖尿

糖尿は私の友人で最も多い病気です。
中には足の指を切断するはめになった者や、足ごと切断する者まで、余り自覚症状の無い病気ですので油断をするとほんと恐ろしいですね!

Q1:糖尿とは
A1:血糖が腎臓で濾過されて出てきたものが糖尿です。腎臓の糖排出閾値は160mg/dlですので、血糖値がこの値を超えると糖が尿中に排泄されます。健常人では、糸球体から濾過された糖は尿細管でほとんど再吸収されるので、ごく微量の糖が尿中に排泄されます。

Q2:糖尿はどのような病気
A2:糖尿が出現し高血糖を伴う場合は、糖尿病(インスリン依存型糖尿病、インスリン非依存型糖尿病)、甲状腺機能亢進症、下垂体機能亢進症、副腎皮質機能亢進症、副腎髄質機能亢進症などです。高血糖を伴わないで糖尿が出現した場合には、腎性糖尿(腎尿細管におけるブドウ糖の再吸収能低下、腎の糖排出閾値低下)、妊娠、ステロイドホルモン服用、重症肝障害、麻酔、脳腫瘍、頭部外傷、薬物中毒、尿細管障害などが考えられます。

Q3:糖尿の検査
A3:糖尿の検査は通常、試験紙法で行います。しかし、ビタミンC、エピネフェリン、グルクロン酸などが尿中に多量に存在すると、酵素反応は抑制されて試験法では偽陰性となりますので注意が必要です。糖尿検査は糖尿病を診断する上で重要な検査ですが、陽性であるからといってすぐに糖尿病とは診断できません。糖尿検査で陽性の場合は、血糖値、HbA1C、グリコアルブミン、75g糖負荷試験などを行い、糖尿病であるかその他の疾患であるかを鑑別します。

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