タンパク尿

Q1:タンパク尿とは
A1:タンパク尿は腎臓病発見の手がかりの一つですが、正常尿中にも1日に50~150mg程度のごく微量タンパクが排泄されています。また、健常人でも激しい運動、ストレス、タンパク質の多い食事、月経前に出現することもあります。

Q2:タンパク尿が出た時
A2:タンパク尿は一般に試験紙法で判定します。タンパクが存在しないときは黄色、タンパクが存在するときは青色に色調が変化します。タンパク尿が出現したら、尿沈渣、BUN、クレアチニンなど他の腎機能検査の結果と合わせて診断します。

Q3:タンパク尿はどのような病気の時
A3:腎臓の糸球体や尿細管に障害が生じると、血液中のタンパクが尿に漏れ出てきます。従って、この検査だけでは腎臓の病気だと判断することはできません。急性・慢性糸球体腎炎、急性尿細管壊死、腎盂腎炎、多嚢胞腎、ネフローゼ症候群、腎移植後の拒絶反応、悪性腫瘍、膠原病、多発性骨髄腫、原発性マクログロブリン血症、尿管・膀胱・尿道の炎症や結石・腫瘍、妊娠中毒症などでみられます。この他、ヘモグロビン尿症、ミオグロビン尿症、熱性タンパク尿症、アミロイド腎、金属中毒、低カリウム血症、糖尿病性糸球体腎症、腎静脈血栓症、うっ血性心不全などでも出現します。

0 件のコメント: