Q1:便秘の種類とその特徴
A1:便秘とは、食べ物を食べてから3日以上便が出ないときに便秘といいます。便秘は「機能性便秘」と「器質性便秘」の2種類があります。機能性便秘には、「弛緩性便秘」と「けいれん性便秘」があり、「弛緩性便秘」は年寄り、胃下垂、低血圧、虚弱体質の人に見られます。これは大腸のぜん動運動が弱いために起こり、食生活や運動不足などが原因です。「けいれん性便秘」と呼ばれるものは、精神的ストレスが原因で大腸のぜん動運動が強くなり、けいれんを起こします。一方、器質性便秘とは大腸がんや大腸ポリープ、子宮筋腫などの病気で腸管の内腔が狭くなるために起こります。
Q2:便秘の原因
A2:便秘の原因の大半は次のような生活習慣が原因で起こります。
1)朝食を抜く
2)栄養の偏り
3)水分摂取不足
4)トイレをがまんする習慣
5)運動不足
Q3:便秘の治療法
A3:便秘の薬は、緩下剤として、1)塩類下剤(酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウムなど)、2)膨潤性下剤(カルメロースナトリウム、プランタゴ、オバタ種皮など)などがあります。
刺激性下剤としては、1)小腸刺激性下剤(ヒマシ油、加香ヒマシなど)、2)大腸刺激性下剤(ラキソベロン、アローゼンなど) などがあります。
Q4:便秘の予防・改善する方法
A4:食生活や運動以外の生活面でも気をつけましょう。
1)規則正しい生活を心がける
2)便意があったら我慢しない
3)朝食後、必ずトイレに行く
4)睡眠をたっぷりとる
5)ストレスをためない
6)水分をとる(冷水あるいは牛乳を飲む)
7)運動する(腹筋運動、ウォーキング、水泳、ジョギング、ダンス、テニス、ヨガ)
8)腹部のマッサージをする
9)入浴も効果あり
10)肛門をトイレのシャワー水で刺激する
11)下剤を飲んだり、坐薬や浣腸によって排便を促す
Q5:便秘を改善する食事法
A5:食物繊維をたっぷり摂ることを心がけましょう。食物繊維は野菜や果物(例えば、たけのこ、ごぼう、海藻類、きのこ類、こんにゃくなど)に多く含まれます。果物に含まれる果糖と有機酸は、大腸を刺激して便意を起こさせます。
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