Q1:血便をきたす病気
A1:血便は、上部消化管および下部消化管からの出血です。上部消化管から出血した血液は胃液で酸化されるため、黒色になりますが、下部消化管では胃酸の影響を受けないので赤色の血便がみられます。食道・胃静脈瘤、食道炎・潰瘍、食道癌、マロリー・ワイス(Mallory-Weiss)症候群、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン(Crohn)病、大腸癌、大腸憩室、痔核が考えられます。
Q2:微量の血液が便に混じっているかどうかの検査
A2:目で見てわからない微量の血便の有無の検査は、便潜血反応を行います。便潜血反応が陽性の場合には、大腸X線検査または大腸内視鏡検査を行い調べます。便潜血反応が陽性となった患者の0.5%に大腸がんが見つかります。
Q3:血便がみられた時はどのような検査
A3:血便が確認された時には、赤血球数、ヘマトクリット、ヘモグロビン量、血小板数、白血球数、プロトロンビン時間、出血・凝固時間、血清電解質、肝機能検査、腎機能検査、アンモニアなどを調べます。出血がひどい場合には輸血を考えて、血液型判定、交差試験などを行います。内視鏡やX線検査で上部消化管および下部消化管の内部を観察し、必要であれば生検で組織を採取し検査します。
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