黄疸

Q1:黄疸はどのように判定しますか?
A1:黄疸は血清ビリルビンの値で判定します。基準値は血清総ビリルビンが1.0mg/dl以下(その内訳は抱合型ビリルビンが0.2mg/dl以下、非抱合型ビリルビンが0.8mg/dl以下)です。血清総ビリルビンが2mg/dl以上になると、身体(眼球結膜、顔面、手など)が黄色になっているのが、他人または自分で確認できます。
Q2:黄疸の種類にはどのようなものがありますか?
A2:溶血性黄疸、肝細胞性黄疸、閉塞性黄疸、体質性黄疸などがあります。溶血性黄疸では非抱合型ビリルビンが増加し、肝細胞性黄疸では抱合型ビリルビンが増加し、閉塞性黄疸では抱合型ビリルビンが増加し、体質性黄疸のうちギルバート(Gilbert)症候群とクリグラー・ナジャール(Crigler-Najjar)症候群では非抱合型ビリルビンが増加し、ドユビン・ジョンソン(Dubin-Johnson)症候群とローター(Rotor)症候群では抱合型ビリルビンが増加します。
Q3:黄疸を起こすのはどのような病気ですか?
A3:溶血性黄疸を起こすのは溶血性貧血、肝細胞性黄疸を起こすのは急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変が考えられます。閉塞性黄疸は胆道系の機械的閉塞を起こす総胆管結石、胆道癌、膵頭部癌などで起こります。この他、体質性黄疸には、ギルバート(Gilbert)症候群、クリグラー・ナジャール(Crigler-Najjar)症候群、ドユビン・ジョンソン(Dubin-Johnson)症候群、ローター(Rotor)症候群などがあります。

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