Q1:不眠にはどのような種類がありますか?
A1:不眠には大きくわけて「入眠障害」、「熟眠障害」、「中途覚醒」、「早朝覚醒」と4つのタイプがあります。またこれらのタイプが混在した人もおります。
1.入眠障害:床に入ってから寝つくまで1時間以上かかり、寝つきの悪いタイプです。寝付けさえすれば後はよく眠れ、目覚めも比較的良いタイプです。
2.熟眠障害:眠りが浅く、睡眠時間の割にはよく眠ったという満足感が少ないです。悪夢をよく見ます。
3.中途覚醒:寝付きはよいのですが、睡眠が浅く、睡眠の途中で何回も目が覚め、熟睡できないタイプです。
4.早朝覚醒:寝付きは良くても夜明け前から覚めてしまい、朝まで再入眠できないタイプです。目が覚めたとき、何となく憂うつです。
Q2:不眠の原因にはどのようなものがありますか?
A2:不眠の原因ですが身体的なもの(疼痛、発熱、頻尿、下痢、いびき)、生理的なもの(環境変化、時差、交代制勤務)、心理・精神医学的なもの(ストレス・失恋、失業、不安緊張、うつ病、アルコール依存)、薬の副作用によるものなどが考えられます。
Q3:どれ位の人が不眠にかかっているのですか?
A3:先進国では不眠を訴える人は多いです。アメリカでは人口の3人に1人、イギリスでは4人に1人、ドイツ、フランス、日本では5人に1人が何らかの不眠に悩まされています。
Q4:不眠はどうすればよいですか?
A4:不眠も一過性あるいは短期間のものであれば放置しておいても、特に問題はありません。長期化したものは、不眠症としてしっかりと認識し精神科、心療内科の専門医に相談するとよいでしょう。長期化する不眠の原因としては心理的、精神医学的な不眠が多く、カウンセリングや精神安定剤を必要とします。睡眠薬も用います。
Q5:不眠の時に睡眠薬を飲み続けると中毒になりますか?
A5:睡眠薬は中毒になるという心配をする人がおりますが、医師の指示通りに服用する限り、心配はありません。睡眠薬は寝たいと思う時間の30分前くらいに服用します。ハルシオン等の超短時間作用型の睡眠薬を正しく服用すれば快適な睡眠が得られ、翌朝もすっきりと起きることが出来ます。睡眠薬にもいろいろのタイプがあり、強力なものから弱いものや、長時間型、中間型、短時間型、超短時間型に分類されております。不眠の型、原因、程度に合わせて処方されます。眠れるようになったら専門医の指示に従って徐々に減らして行くことが大切です。
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