息切れ

Q1:息切れの原因
A1: 呼吸困難には「急性の息切れ」と「慢性の息切れ」があります。急性の息切れは、自然気胸、肺血栓塞栓症などで起きます。慢性の息切れは肺気腫、間質性肺炎、心不全などが原因となります。慢性の息切れが起こる原因は、年齢とともに横隔膜や肋間筋などの「呼吸筋」と呼ばれる筋肉が衰え、肺を伸縮する力が低下し、肺の弾力性も失われ、伸びやすく縮みにくい状態になるためです。肺活量も低下します。

Q2:息切れの程度
A2:息切れの程度を見るのに、フレッチャー・ヒュー・ジョーンズ (Fletcher-Hugh-Jones)の5段階の分類を用います。

 早歩きをしたり、階段や坂道を上ったときに息切れが起こる場合をII度の段階と考え病気を疑います。 III度以上になると、日常生活にも支障が出てきます。

I度:歩行、昇降も健常者なみにできる。
II度:坂、階段は健常者なみに歩行できない。
III度:平地でさえ健常者なみに歩けないが、自分のペースなら(1.6Km以上)歩ける。
IV度:休みながらでなければ(50m以上)歩けない。
V度:会話、衣服の着脱にも息切れがし外出できない。

Q3:息切れの検査
A3:息切れには、画像診断と肺機能検査が有効です。画像診断では、胸部X線検査、CT検査、MRI検査などを実施します。肺機能検査では、スパイロメーターを用い、肺活量や一秒率、一秒量などを調べます。心不全の疑いがあるときは心電図検査を行います。

0 件のコメント: