血尿

Q1:血尿とは
A1:尿中に赤血球が以上に増加した状態をいいます。血尿には肉眼的血尿(目で見て赤色ないし茶褐色を呈する)、顕微鏡で見てわかる顕微鏡的血尿があります。また常に血尿が見られるものを持続的血尿、時々血尿が見られる場合を間歇的血尿と呼びます。

Q2:血尿の検査
A2:血尿の有無を簡易的に試験紙で判定する検査で、尿潜血反応と呼びます。この他、尿沈渣を顕微鏡で見て判定する方法もあります。

Q3:血尿をきたす病気
A3:血尿が見られる疾患には、腎・尿路の腫瘍、結石、感染症、嚢胞性腎疾患、腎細胞癌、尿路上皮癌(腎盂癌、尿管癌、膀胱癌、尿道癌)、前立腺癌、外傷、血管異常、奇形、腎下垂などがあります。内科的疾患としては各種腎炎、Ig A腎症、腎動脈硬化症、高血圧性腎症、糖尿病性腎症などです。ワーファリン、カリウム、アスピリン、小児用バファリン、パナルジンなどの薬剤でも血尿がみられることがあります。

Q4:血尿以外で尿が赤色を呈する病態
A4:血尿とは異なるものとして、血色素尿(暗赤褐色)、ミオグロビン尿(暗赤褐色)、ポルフィリン尿(ブドウ酒様暗赤色)、ビリルビン尿(赤色~橙黄色)、薬物(赤色)、重金属、濃縮尿(膿赤褐色)などがあります。

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