頭痛

Q1:頭痛にはどのような種類がありますか?
A1:頭痛には、器質性疾患のない頭痛(頭痛をおこすような病気を持っていない人におこる頭痛)と器質性疾患のある頭痛(他に病気を持っているためにおこる頭痛)の2種類があります。器質性疾患のない頭痛には片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などがあります。器質性疾患のある頭痛には頭部外傷、脳腫瘍、血管障害、頭外内疾患、薬物、頭部以外の感染症、代謝性疾患、目・鼻・歯などの病変、頭部神経痛などがあります。
Q2:片頭痛にはどのような特徴がありますか?
A2:頭痛発作をくり返す慢性頭痛で、女性に多くみられます。原因としては、神経血管説が有力です。人口の約8%にみられます。片頭痛には、前兆がある場合とない場合があります。前兆がある場合には引き金になる誘因を避けるようにします。即ちストレス、アルコール・アイスクリーム、経口避妊薬・ホルモン剤を避けましょう。治療薬としては麦角アルカロイド、カルシウム拮抗薬、トリプタン系薬剤を使用します。
Q3:緊張型頭痛にはどのような特徴がありますか?
A3:緊張型頭痛とは日本人に多い頭頸部の筋緊張が亢進するためにおこる頭痛です。人間関係などの心理的なストレス、物理的なストレスで起こります。中高年に多くみられます。自分のストレスを取り除くことが重要です。治療法としては、運動療法、消炎鎮痛薬、精神安定剤、筋弛緩薬、循環改善薬などを使用します。
Q4:群発頭痛とはどのような特徴がありますか?
A4:群発頭痛とは、夜間から早朝に数週間にわたり1~2時間続きます。一側の前頭部、眼部を中心とした激痛です。20~30代の男性に多く起こります。群発頭痛は、飲酒すると誘発されるため、頭痛の期間中は禁酒です。治療薬としては副腎皮質ホルモン(ステロイド)、エルゴタミン製剤を投与します。高濃度の酸素吸入治療が有効の場合もあります。

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