Q1:発熱は、どのような時に起こるのでしょうか?
A1:発熱には外因性発熱と内因性発熱の2種類があります。外因性発熱はウイルス、細菌、毒素、薬剤、不適合輸血成分、免疫複合体、各種炎症、腫瘍などによって起こった場合をいいます。これに対して内因性発熱はインターフェロン、インターロイキンI、インターロイキンVI、腫瘍壊死因子などによって起こされます。
Q2:発熱がある場合は、どのような病気を考えたらよいでしょうか?
A2:小児では、ウイルスや細菌による感染症、日射病、熱射病、風邪、インフルエンザ、口内炎、ヘルバンギナー、扁桃腺炎、中耳炎、尿路感染症、リウマチ熱、悪性腫瘍、などです。成人では、急性胆のう炎、急性肝炎、胆石症、急性すい炎、急性虫垂炎、腎盂腎炎、肺結核、急性気管支炎、気管支拡張症、風邪、肺炎、急性上気道炎、インフルエンザなどです。
Q3:発熱で特徴のある熱型には、どのようなものがありますか?
A3:下記の熱型があります。
【間欠熱】
高熱期と無熱期の日差が1℃以上で最低体温が37℃以下に下がった場合で、ウイルス感染症、マラリア、回帰熱、尿路感染症などで見られます。
【稽留熱】
日差が1℃以上の高熱が持続するもので、大葉性肺炎、髄膜炎、腸チフス、粟粒結核などで見られます。
【弛張型】
体温の日差が1℃以上ありますが、最低体温が37℃以下に下がらないものをいい、敗血症、マイコプラズマ肺炎、ウイルス性急性感染症、膿瘍などで見られます。
【波状熱】
有熱期と無熱期が不規則に交互に現れるものでホジキン病、ブルセラ症などで見られます。
【周期熱】
規則的な周期をもって発熱が繰り返されるもので、3日熱マラリア、4日熱マラリアなどがあります。
【二峰性発熱】
熱が二峰性に出てくるタイプで、麻疹やデング熱などで見られます。
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