Q1:腰痛
A1:人間は背骨が縦に配列しているため垂直方向に力がかかり、腰椎や周りの筋肉に大きな負担がかかります。背骨は小さな骨椎骨がつみ重なり、つなぎめには「椎間板」という軟骨組織があり、重力や衝撃を吸収する働きがあります。日常生活により腰椎と椎間板に大きな負担がかかるため腰痛が起こります。
Q2:腰痛の原因
A2:腰痛の原因は、悪い姿勢を続けたり、腰や背中の筋肉が緊張し続けたり、運動不足で腰を支える筋力が弱っている時、筋肉疲労などにより腰痛症が起こります。脊椎にある小さな関節の捻挫、筋膜の損傷、椎間板の亀裂などが原因でぎっくり腰(急性腰痛症)になります。椎間板にある随核が飛び出して神経を圧迫すると椎間板ヘルニアになります。この他、高齢者では、変形性脊椎症や脊柱管狭窄症、骨粗しょう症などが原因で腰痛が起こります。
Q3:腰痛の治療法
A3:首と足を引っぱって腰椎や骨盤を牽引し、筋肉の緊張除去、筋肉の安静にさせると、腰痛症、椎間板ヘルニア、骨粗しょう症などに効果があります。コルセットで腰の固定と補強をはかる装具療法があります。腰を温める温熱療法があります。局所麻酔剤を患部の神経に注入して麻痺させ、痛みを抑える神経ブロック法も有効です。腰椎の配列を正しくする運動と筋力を強化する運動療法があります。消炎鎮痛剤、筋弛緩剤を投与することもあります。消炎鎮痛剤としては、ロキソニン、ミオナール、座薬としては、レクトス注腸軟膏、ボルタレン座薬があります。貼付薬としては、アドフィード、セルタッチ、セラスターなどが使用されます。この他、筋弛緩剤、ビタミンB1、B12、Eなどの薬剤、牽引療法、ホットパック、コルセットの着用、腰痛体操などを組み合わせて治療します。
Q4:腰痛の予防法
A4:座る時は腰に負担のかからない正座にして、あぐらは避けましょう。椅子に座るときは、深く腰かけましょう。寝る時は横向きになり、ひざを抱えるたり、仰向けでひざの下に枕を入れると楽になります。腰痛体操をして、腰の筋力を強化、腰椎の前湾や骨盤の前傾の矯正しましょう。
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